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SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)を誘発する薬の覚え方、ゴロ

勉強にはコツがあります。

ゴロを活用することもその一つ。

中一の歴史で覚えた「なんと立派な平城京」「鳴くよ(泣くよ)ウグイス(坊さん)平安京」などは、何十年も経った今でも忘れていません。

紹介している語呂合わせは、すべて筆者が作成したオリジナルゴロです。

正確な知識の蓄積は、薬剤師のモチベーションのUP、やりがいにもつながります(˶′◡′˶)

目次

SIADHを誘発する薬の覚え方、ゴロ

何の電解質の異常のことか忘れたら

SIADH → SIADH → し → しお(塩) → ナトリウムの異常

Naが多くなるのか少なくなるのか忘れたら

SIADH → S → South(南) →  → Naが少なくなる → 低ナトリウム血症

SIADHを引き起こす主な製剤

シアトルDH制 = SIAトルDH

S → SSRI

I  → レベチラセタム(イーケプラ)

A → ミオダロン

トル  → カルバマゼピン(テグレトール

D → スモプレシン(※SIADHではないが、重篤な低Na血症による痙攣を起こす)

H → 金製剤

 → 抗神病薬

S→SSRI

抗うつ薬全般でSIADH発症リスクがあるが、特にSSRI[4.8~11.4]、ミルタザピン[14.3]は要注意。

SSRIによる低ナトリウム血症の発症リスクは用量依存的に高まり、8割が服用開始の3週間以内に出現し、回復には薬剤中止後2週間程度必要です。

赤色の数値はオッズ比

SSRI

エスシタロプラムシュウ酸塩[レクサプロ:11.4]、セルトラリン塩酸塩[ジェイゾロフト:11.4]、フルボキサミンマレイン酸塩[ルボックス、デプロメール:9.0]、パロキセチン塩酸塩水和物[パキシル:4.8

他の抗うつ薬

ミルタザピン[リフレックス、レメロン:14.3]、三環系抗うつ薬[4.9]、SNRI(ベンラファキシン[イフェクサー:4.2]、デュロキセチン塩酸塩[サインバルタ:4.0]、MAO阻害薬

I→イーケプラ(レベチラセタム)・トル →テグレトール(カルバマゼピン)

抗てんかん薬は、次の順に重篤な低ナトリウム血症を誘発しやすい。

レベチラセタム[イーケプラ:9.76]、カルバマゼピン[テグレトール:9.63]、バルプロ酸ナトリウム[デパケン、セレニカR:4.96]、フェニトイン[ヒダントール、アレビアチン:4.83]、ガバペンチン[ガバペン:1.61

A→アミオダロン

抗不整脈薬では、アミオダロン塩酸塩(アンカロン)とプロパフェノン塩酸塩(プロノン)がSIADHを誘発します(オッズ比不明)。

H→白金製剤

抗がん薬による悪心・嘔吐がバソプレシン分泌を促進するため、間接的に低ナトリウム血症を誘発すると推測されています。

SIADHを誘発する抗がん薬
  • チロシンキナーゼ阻害薬(オメシルチニブメシル酸塩[タグリッソ:3.2]、ゲフィチニブ[イレッサ:2.73]、エルロチニブ塩酸塩[タルセバ:2.31]、アファチニブマレイン酸塩[ジオトリフ:2.21
  • ビンカアルカロイド系薬
  • 白金製剤
  • アルキル化剤(シクロホスファミド水和物[エンドキサン])
  • トポイソメラーゼ阻害薬(イリノテカン塩酸塩水和物[トポテシン、カンプト])
  • レボホリナートカルシウム5‐FU

→抗精神病薬

第1世代抗精神病薬の方が第2世代抗精神病薬よりSIADHを誘発しやすい。

  • 第1世代抗精神病薬(フルフェナジンマレイン酸塩[フルメジン:6.91]、ハロペリドール[セレネース:5.1])
  • 第2世代抗精神病薬(オランザピン[ジプレキサ:4.2]、アリピプラゾール[エビリファイ:2.1]、リスペリドン[リスパダール:1.8]、クエチアピン[セロクエル:1.6])

その他SIADHを誘発する薬剤

オピオイド、PPI[2.56]、アンフェタミン、免疫抑制剤(メトトレキサート[リウマトレックス]、インターフェロンなど)、プレガバリン(リリカ)、シプロフロキサシン塩酸塩(シプロキサン)、ACE阻害薬

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